Tohoku University, International Center for Synchrotron Radiation Innovation Smart (SRIS)

研究者紹介researchers

スマートラボ・研究部門紹介未来型医療・創薬スマートラボ

スマートラボ・研究部門紹介Smart lab, Research department

未来型医療・創薬スマートラボ
メンバー
研究概要

ナノメディシンによる血管病変の解明と医療応用

がん、血栓症、糖尿病は、国内外に多くの罹患者がおり、疾病のメカニズム解明とその概念を利用した診断や治療技術の開発が期待されています。どの疾病も血管病変に深く関わることから、疾病の進行や薬効に関連した血管の構造と機能の解明が重要になります。
我々は、がん、血栓症、糖尿病のモデルマウスの生体や摘出組織を高分解能・高感度にてイメージングを行うことで、これらの疾病の血管病変の核心に迫り、新たな診断技術や薬剤開発に繋げることを目標にしています。
これまでに我々は、高輝度蛍光ナノ粒子や高X線吸収ナノ粒子をプローブやトレーサーに利用して光学顕微鏡やµX線CT装置で計測を行うことで、ナノテクノロジーの医学・医療応用(ナノメディシン)を実施してきました。国際放射光イノベーション・スマート研究センターでは、これらの計測に放射光イメージングを融合し、血管病変の解明と医療応用を促進するナノメディシンとして新たな技術へ発展させたいと考えています。

腫瘍血管の可視化。(A)はµX線CTを使い生体計測で可視化された腫瘍血管を示す。腫瘍内で還流している血管が白く写っている。(B)は腫瘍組織を薄切した後、蛍光免疫染色した画像を示す。黄色は血流が豊富な血管を表しており、緑色は血流が乏しい血管を表している。