研究者プロフィール
データ可視化スマートラボ Data visualization Smart lab
髙橋 幸生 TAKAHASHI Yukio 副センター長・教授

本務:国際放射光イノベーション・スマート研究センター
兼務:多元物質科学研究所、金属材料研究所
- TEL:022-217-5166
- FAX:022-217-5166
- 研究テーマ
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- X線光学技術を駆使した新規コヒーレントX線回折イメージング法の開拓
- コヒーレントX線回折イメージングによる材料・デバイス解析への応用
- 研究キーワード
- コヒーレントX線,タイコグラフィ,位相回復計算
- 研究概要
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コヒーレントX線回折イメージングの時空間分解能の極限追求とその応用展開
コヒーレントX線回折イメージング(CXDI)は、試料にコヒーレントなX線を照射し、遠方で得られる回折パターンに対して位相回復計算を行うことで、試料像を再構成する顕微イメージング法です。本手法は対物レンズを用いないため、光学素子の性能に制約されず、高空間分解能のイメージングが可能です。これまでに、全反射集光鏡を用いた高分解能の走査型CXDI(X線タイコグラフィ)、マルチスライス法による三次元イメージング、X線吸収微細構造法との組み合わせによる分光イメージング、さらに三角形開口を活用したシングルショットイメージングなど、さまざまな新規手法を提案し、材料およびデバイス解析への応用研究を展開してきました。3 GeV高輝度放射光施設NanoTerasuは、大型放射光施設SPring-8と比較して軟X線〜テンダーX線領域において高強度のコヒーレントX線が得られる点で優れており、この光源性能を活用した新しい原理に基づくCXDI法の開発と多分野への応用を推進します。 - メッセージ
- コヒーレントX線を駆使した新しいイメージング法を提案しモノの見え方を変えていきます。10年後にはX線では未踏である原子分解能達成を達成したいです。