研究者プロフィール
放射光次世代計測科学連携研究部門 Synchrotron Next Generation Measurement Science Collaboration Research Division
鈴木 充子 SUZUKI Atsuko 特任助教

本務:国際放射光イノベーション・スマート研究センター
- 研究テーマ
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- 生体試料の元素分布・構造可視化に向けた次世代放射光の応用研究
- 研究キーワード
- 生殖科学, 動物実験, X線イメージング, 分子生物学
- 研究概要
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次世代放射光を活用した生体試料の非破壊構造解析と微量元素イメージング技術の開発
次世代放射光施設ナノテラスの高輝度・高空間分解能を活かし、生体試料中の微量元素の局在解析および微細構造の可視化を目的とします。従来の電子顕微鏡や蛍光染色法では、金属イオンの定量的分布や化学状態の同時解析が難しく、非破壊的かつ元素特異的な手法の開発が求められてきました。X線蛍光分析、位相コントラストX線CTを組み合わせ、金属元素レベルでの新規指標の構築、ナノスケールの構造変化との関連性の解明を目指します。医学・医療分野では疾患における微量金属の役割解明、再生医療・組織工学では組織の品質評価、農学・獣医学分野では植物や動物の金属ストレスの評価、微量汚染物質の生体内動態の可視化、生殖・発生生物学分野では細胞小器官における金属の局在と機能解明、というように幅広く応用されることを期待しています。