Tohoku University, International Center for Synchrotron Radiation Innovation Smart (SRIS)

研究者紹介researchers

研究者プロフィール

放射光次世代計測科学連携研究部門 Synchrotron Next Generation Measurement Science Collaboration Research Division

中村 哲也 NAKAMURA Tetsuya 教授
本務:国際放射光イノベーション・スマート研究センター
兼務:国立研究開発法人 物質・材料研究機構、一般財団法人 光科学イノベーションセンター、公益財団法人 高輝度光科学研究センター
研究テーマ
  • 放射光による材料の構造と機能の研究
  • 放射光先端計測技術の開発
研究キーワード
放射光,計測技術開発,材料研究
研究概要

放射光による材料の構造と機能の研究、および、その計測技術の開発

物質や材料の構造と機能を放射光によって解明する研究を行っています。特に、X線磁気円二色性(XMCD)による磁性体の研究、および、そのために必要な装置と測定技術の開発が専門としています。これまでに、永久磁石材料やスピントロニクス材料をはじめ、基礎的に興味深い磁性を示す物質など、幅広い磁性体を研究対象として国内外の研究グループと共同研究を行ってきました。その際、新しい情報を引き出すためには、より先端的な計測技術が必要となります。たとえば、最近では強磁場走査軟X線MCD顕微鏡の開発に取り組み、高性能永久磁石の磁区を空間分解能100 nm以下で鮮明に可視化することに成功しました。2020年より、次世代放射光施設におけるコアリションビームラインの設計や関連の技術開発に取り組んでいます。次世代放射光が完成すると、物質や材料についてより豊富な情報が得られるようになり、イノベーションが加速することが期待されます。

SPring-8のBL25SUに設置した強磁場走査型軟X線MCD顕微鏡装置

7本のコアリションビームラインの概念設計ラインナップ

メッセージ
次世代放射光に建設が進むコアリションビームライン(初期整備として計7本)では、構造や機能の可視化をはじめ、様々な放射光先端計測が可能となります。これらの技術を活用した産学連携研究を推進しています。